CSRとESG、ESGとSDGsは一緒ではないのか？と言われる人もいますが、確かにCSR、ESG、SDGsも密接な関係であることでそのように思われている方もいます。
また、CSRやSDGsは知っているけど、ESGって何？知らないな～と思われている方もいるかと思います。
ESGに対して積極的に取り組んでいる日本企業としてはトヨタグループのトヨタ自動車株式会社、ソフトバンクグループのソフトバンク株式会社など。
今回はCSR、ESG、SDGsについて、できるだけ詳しく説明しますので、参考にしてください。
また、SDGsコンパスの日本語版PDFのダウンロードリンクも紹介しています。まだSDGsコンパスを読んでいないという方は、お時間のある時に一度読んでみても良いかと
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就職や転職する企業がCSRやSDGsなどの取り組みについて最近よくインターネット上で見たり、聞いたりするけどESGって何かしら？ 就職や転職をする前に知識として知っておいた方が良さそうね。
企業のホームページを見るとCSRに対する取り組みやSDGsなど記載されていることをよく見かけるけど、CSR、ESG、SDGsについてなんとなくわかっているだけだな。
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CSRとは
CSRとは、企業が社会的責任を果たすことを意味する言葉です。
CSRは、Corporate Social Responsibilityの略で、日本語では「企業の社会的責任」と訳されます。コンプライアンスに基づいた企業活動による利益を追求するだけでなく、環境や人権、社会貢献などにも配慮することを求められる現代社会において、重要な経営戦略の一つとなっています。
CSRの目的は、企業が社会の一員として、持続可能な発展に貢献することです。CSRを実践することで、企業は以下のようなメリットを得ることができます。
- 顧客や消費者からの信頼や評価を高めることができます。
- 従業員のモチベーションや満足度を向上させることができます。
- 投資家や取引先からの支持や協力を得ることができます。
- 環境や社会問題に対するリスクやコストを低減することができます。
- 新しいビジネスチャンスやイノベーションを創出することができます。
CSRを実践するためには、企業は自らのビジョンやミッションに基づいて、自社の事業活動に関連するステークホルダー（利害関係者）との対話や協働を通じて、社会的課題の解決に取り組む必要があります。
また、定期的に評価や報告を行うことで、その効果や進捗状況を可視化し、改善や発展につなげることが重要です。
CSRは、企業にとっても社会にとっても有益な活動です。
企業は、CSRを通じて自らの価値観や理念を表現し、社会的信用や競争力を高めることができます。
社会は、CSRを通じて企業からの貢献や協力を受け、より良い未来に向けて進むことができます。
企業と社会の共生関係を築くための重要な手段です。
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ESGとは
ESGとは、企業の経営や投資において、環境（Environment）、社会（Social）、ガバナンス（Governance）の三つの要素を重視する考え方です。ESGを取り入れることで、企業は持続可能な社会の実現に貢献するとともに、自らの競争力や収益性を高めることができます。
ESGの重要性は、近年ますます高まっています。気候変動や人権問題、コーポレートスキャンダルなどニュースなどで見かけることがあると思いますが、社会的な課題に対する関心が高まる中で、企業はその対応策や責任を問われるようになっています。また、消費者や従業員、株主などのステークホルダーも、企業のESGへの取り組みを評価し、選択や行動に反映させるようになっています。
ESGは、企業の経営や投資においても、大きな影響力を持っています。ESGに優れた企業は、リスク管理やイノベーション、ブランド力などの面で優位性を得ることができます。逆に、ESGに無関心な企業は、規制や訴訟、ボイコットなどのリスクにさらされる可能性が高まります。また、ESGに基づく投資（SRI）は、世界的なトレンドとなっており、ESGへの取り組みは企業の資金調達や株価にも影響を与えます。
ESGは、企業にとって単なるコストや義務ではなく、チャンスや価値創造の源泉です。ESGを経営戦略やビジネスモデルに組み込むことで、企業は社会的な課題を解決しながら、自らの成長を促進することができ、企業の未来を切り開くための重要なキーワードです。
SDGsとは
SDGsとは、Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）の略称で、2015年に国連で採択された2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットです。
SDGsは、貧困や飢餓、気候変動など、世界が直面する様々な課題に対処するための包括的な枠組みであり、すべての国とすべての人々が参加することが求められています。
人間の尊厳や平等、環境や経済の持続可能性など、5つの柱（P:People, Planet, Prosperity, Peace, Partnership）に基づいて構成されています。各目標は、具体的な指標や進捗状況を測るためのデータやツールが用意されており、定期的にモニタリングやレビューが行われます。
このようにSDGsは、私たち一人一人にとっても重要な意味を持ちます。私たちは、自分の生活や仕事、趣味などにおいて、SDGsに関連するさまざまな問題に直接的または間接的に影響を受けています。また、私たちの行動や選択も、SDGsの達成に貢献したり妨げたりする可能性があります。
したがって、私たちは、自分自身や周囲の人々、そして未来の世代のためにも、SDGsに積極的に関心を持ち、参加し、行動する必要があります。
SDGsは、私たちがより良い世界を創るための共通の目標です。ぜひ、このブログを通じて、SDGsについて学び、考え、行動してみましょう。
SDGsの１７のゴール（目標）
貧困をなくそう
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
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飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を推進する
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
例：乳幼児死亡率削減、感染症蔓延防止（コロナ過対策）など
質の高い教育をみんなに
すべての人々への包括的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
例：初等教育の無償化など
ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力開花を行う
例：女性差別、暴力排除、女性参画拡大など
取り扱い400種類以上のドメイン取得サービス─ムームードメイン─
安全な水とトイレを世界中に
すべての人々の水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
例：水質改善、水関連の生態系保護・回復など
エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
すべての人々に、安価で信頼できる持続可能なエネルギーへのアクセスを確保する
例：再生可能エネルギー（太陽光発電、ペロブスカイト太陽電池）等
働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を確保する
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産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
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人や国の不平等をなくそう
国内および各国間の不平等を是正する
例：税制、賃金政策、移民政策など
住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市、人間居住を実現する
例：都市計画、防災活動など
つくる責任、つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する
例：資源の有効利用、廃棄物の削減等
気候変動に具体的な対策を
気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる
例：パリ協定、気候変動適応法に基づく取り組み実施
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海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保護し、持続可能な形で利用する
陸の豊かさを守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、生物多様性の損失を阻止する
平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進する
例：すべての人々に司法へのアクセスを提供
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パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化させる
SDGsへの取り組み
SDGコンパス
SDGsの企業行動指針として、『SDGコンパス』を国連関連機構や企業団体などが共同で作成し、各国で普及活動を行っています。
SDGsを経営戦略に組み込み、社会的・環境的な課題を解決するとともに、ビジネスチャンスを創出する方法を示しています。ＳＤＧコンパスには、以下の5つのステップがあります。
- SDGsを理解する
- 優先課題を決定する
- 目標を設定する
- 経営へ統合する
- 報告とコミュニケーションを行う
ＳＤＧコンパスは、無料でダウンロードできるPDF形式の資料で、世界中の企業に活用されています。中小企業やその他の組織も、自社の事業や戦略に合わせて柔軟に適用することができます。ＳＤＧコンパスを参考にして、SDGsに貢献する企業として成長しましょう。
SDGsコンパス（日本語版PDF） ダウンロード
SDGsコンパスの日本語版PDFダウンロードはこちら👇
SDG_Compass_Japanese.pdf (sdgcompass.org)
政府のSDGsへの取り組み
2016年5月 『SDGs推進本部』を発足
2016年12月 『SDGs実施指標』を固め、８つの優先課題を挙げた
政府のSDGｓへの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けて重要な役割を果たしています。政府は、国内外の課題に対応するために、経済、社会、環境の三つの側面からバランスのとれた政策を推進しています。また、多様なステークホルダーと連携し、イノベーションや人材育成などの分野でSDGｓの達成に貢献しています。政府は、SDGｓを国家戦略と位置づけ、国際社会と協力しながら、2030年の目標達成に向けて取り組んでいきます。
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中小企業に与える影響
SDGｓに取り組むことは、中小企業にとってもメリットがあります。例えば、SDGｓに沿った製品やサービスを提供することで、新たな市場や顧客を開拓したり、競争力を高めたりすることができます。また、SDGｓに関心の高いステークホルダーとの関係を強化したり、社会的な信頼や評価を得たりすることもできます。
2017年には、ISO26000に準拠したISO20400（持続可能な調達の国際規格）が発行されました。
SDGｓは、中小企業にとってもチャンスと挑戦です。中小企業は、自社のビジョンやミッション、価値観とSDGｓを結びつけて、戦略的かつ実践的なアクションを起こす必要があります。そのためには、SDGｓの内容や意義を理解し、自社の事業や業界における影響や責任を把握することが重要です。
SDGｓは、中小企業が社会的な価値を創造しながら、持続可能な成長を遂げるための指針です。中小企業は、SDGｓに積極的に参画し、自らの強みや特徴を活かして、世界の課題解決に貢献しましょう。
地方創生SDGsと地方創生SDGs金融
地方創生SDGsとは
地方創生SDGｓとは、持続可能な開発目標（SDGｓ）を地方の課題解決や魅力向上に活用する取り組みです。地方創生SDGｓは、地域の特性やニーズに応じて、環境、社会、経済の三つの側面をバランスよく考慮しながら、多様な主体が協働して実施します。
具体例として
- SDGs未来都市、自治体SDGsモデル事業の選定
- 地方創生SDGs官民連携プラットフォームの運営
- 地方創生SDGs金融の推進
などがあります。
地方創生SDGs金融とは
地方創生SDGｓ金融とは、地方創生SDGｓに資金を供給する仕組みです。地方創生SDGｓ金融は、地方創生SDGｓの成果や貢献度を評価し、その基準に応じて金利や返済条件などを変動させることで、インセンティブを与えます。地方創生SDGｓ金融は、地方創生SDGｓの推進にとって重要な役割を果たします。
補足：SRIとは
社会的責任投資のことをSRIと言います。SRIは Socially Responsible Investmentの略です。
SRIについて簡単に説明すると、CSR、ESG活動に積極的な企業に対しては投資を促進し、環境や社会にとって不適切な行動をとる企業への投資抑制することを目的としています。
ご相談方法について
メール等のやり取りにて日程を確定し、ビデオチャット（Teams、Zoom）等によるリモート形式での対応となります。※Lineメッセージでのご相談も受け付けています。（公式アカウントより）
基本対面での面談等はしておりませんので、あらかじめご理解願います。
また、ビデオチャットでビデオ通話、音声のみの通話については、事前にお伺いした上で 柔軟に対応いたします。
ご相談に関する料金について
ご相談は初回 ３０分 無料（事前予約制）としています。
２回目以降 ３０分 2,０００円（事前予約＋前払い制）＋ 追加１５分毎 １,０００円 となります。
なお、企業様、個人事業主様向けの戦略コンサルタントも年間契約（別途コンサルタント契約を締結）にて対応しております。
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